こんにちは!はるっきーです。
皆さんは、子供との休日はどのように過ごされていますか?
コロナ禍でまだまだいつも通り外出できないこの時期。今週末、子供たちと何して過ごそうと悩まれている方も多いのではないでしょうか。
こども達との遊びもマンネリ化
してきてしまって。
最近退屈してるみたい。
おうち遊びのアイデアも
思い浮かばないし。
テレビやゲームだけじゃなく、
現実世界の色々なことに興味や
関心を持って欲しいんだが、
いい方法はないものかな。
そんな方にぜひおすすめしたいのが、「おうちミュージアム」です!
おうちミュージアムとは、北海道博物館が発案し、全国のミュージアムに呼びかけて始まった、『おうちで楽しく学べる』アイデアをオンラインで楽しむことができる取り組みです。
2020年に全国の学校や幼稚園が長期休暇になったことをきっかけに始まり、全国のミュージアムが参加しています。
博物館だけではなく、美術館や科学館、企業のミュージアム、その他にも様々な施設が「おうちで楽しく学べるアイデア」を公開してくれていますよ!
>>おうちミュージアムの詳細はこちらの北海道博物館ホームページ をご参照ください。
→北海道博物館ホームページ
こんなにたくさんのアイデアが
公開されているの?
そうなんです!
塗り絵やパズル、クイズや動画での解説等、各ミュージアムが様々な「おうちで楽しく学べるアイデア」を公開してくれているんです!
おうちで楽しく学べるアイデアを知ることができるのはありがたいですよね。
【我が家のおうちミュージアム】『夜に飛ぶ動物を飛ばそう』
我が家の長男(7歳)と次男(5歳)は身体を動かす遊びが大好きです。
まだ難しい工作はできませんが、工作も大好きです。
そんな彼らが今回チャレンジしたのが、北海道博物館が紹介されている「夜に飛ぶ動物を飛ばそう!」という実験です!
頭も身体も使いながら、夜に飛ぶ動物の飛び方の違いについて楽しく学ぶことができました。
必要な物も少なく、作業工程も簡単なので小さなお子さまから大人まで皆で楽しめますよ。
今回の記事では、実際作ってみてかかった時間や費用、難易度、飛ばす時のポイント、子供たちの反応を紹介しています。
それでは、早速作っていきましょう~!!
《夜に飛ぶ動物を飛ばそう》
■所要時間 30分程度
■難易度 ★☆☆☆
■費用 100円未満(色えんぴつ代は含まれていません)
我が家が準備したもの
・色えんぴつ(お手持ちのクレヨン等でOK)
・A4印刷用紙
・セロハンテープ
「夜に飛ぶ動物」の紙飛行機作成
手順は以下通りです。
- 北海道博物館のホームページよりPDFデータをダウンロードして印刷します。
>>北海道博物館さまホームページ「第4弾 夜に飛ぶ動物を飛ばそう! 2020年3月7日公開」をご参照ください。
https://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/ouchi-museum/ - フクロウ、モモンガ、コウモリが、A41枚につき2体ずつ印刷できます。
太い黒色の外枠に沿ってはさみで切っていきましょう(※はさみを使うときは、お子さまがケガしないように注意してくださいね^^)。 - 色を塗ります。
- 作り方の説明書通りに紙を折っていきます。
(子供たちが作った作品がこちら↓)
実験の概要
- 出来上がった動物たちを飛ばして、飛び方の違いを観察します。
① 飛び方の違いを観察する
② 飛距離を測定する - 図鑑等を使って、実際の飛び方や生態について調べてみます。
- 子供たちと実験結果について考察します。
実験開始!!
①飛び方の違いを観察する
【フクロウ】
真っすぐにスーッと飛びました。スピードも飛距離も1番でした。
【モモンガ】
途中で旋回しながら比較的安定して飛行しました。
直進→旋回→直進→旋回を繰り返して飛びました。
【コウモリ】
不規則にクルクル回りながら飛びました。
なかなか安定して飛ばず、飛距離も伸びませんでした。
②飛距離を測定する
試行 回数 | フクロウ | モモンガ | コウモリ |
1 | 6.37m | 2.54m | 1.07m |
2 | 7.18m | 2.70m | 1.37m |
3 | 6.41m | 0.70m | 1.29m |
4 | 5.70m | 3.48m | 0.93m |
5 | 9.62m | 2.01m | 1.56m |
6 | 5.16m | 3.02m | 1.54m |
7 | 5.95m | 1.34m | 1.32m |
8 | 5.31m | 2.17m | 1.55m |
9 | 8.60m | 2.10m | 1.53m |
10 | 5.48m | 1.86m | 0.94m |
平均 | 6.58m | 2.19m | 1.31m |
一番よく飛んだのはフクロウで、最高記録は9.62mでした。
モモンガとコウモリは飛距離こそ伸びませんでしたが、途中で旋回しながら飛ぶため、滞空時間は飛行距離の割に長くなりました。
実験中に改善したこと
- フクロウの紙飛行機は、輪になっている部分を指でしっかりなぞって丸い形を整えてあげるとよく飛びました(※写真1)。丸が歪んでいると斜めに飛んで行きます。
飛ばす時は、腕を押し出すようにして飛ばすと飛距離が伸びました。
モモンガとコウモリは折り込んだ部分を持って飛ばしました(写真2)。
モモンガとコウモリは、何度も飛ばしていると折り込んだ部分が崩れてきてしまったので、セロハンテープを貼って固定しました(写真3)。
図鑑等を使って、実際の飛び方や生態について調べてみる
フクロウ | モモンガ | コウモリ | |
分類 | 鳥類 | 哺乳類 | 哺乳類 |
飛び方 | 翼を羽ばたかせて飛ぶ | 滑空飛行 (前足と後ろ足の間についている 被膜をピンと張ることで効率よく 風を受けて飛ぶことができる) | 羽を羽ばたかせて飛ぶ (哺乳類の中で唯一コウモリだけが、 自力で羽を動かして飛ぶことができる) |
前足の特徴 | 指の骨がくっついている | 前足と後ろ足の間に 被膜がついている。 | 翼は、被膜という薄い皮膚で できている。長い指の骨が特徴的。 被膜を伸び縮みさせることで飛ぶ方向 をコントロールできる。 |
※ 参考文献『小学館の図鑑 NEO 動物』2019年
【前足の構造の違い】
子供たちと実験結果について考察する
フクロウ
ふくろうの紙飛行機は、スーッと真っすぐ飛んで行ったね!
本物はどうやって飛ぶの?
ふくろうは、「夜の狩人・森の忍者」と呼ばれることがある位、音を立てずに飛ぶことができるんだって。
あの大きな翼からは想像できないよね。
夜中、木の上から獲物を見つけると、獲物に気付かれないように静かに飛んで捕まえるらしいよ。時速70㎞の速さで飛べるんだって。
森の忍者!!かっこいい~!!
モモンガ
モモンガの紙飛行機は、2番目によく飛んだね。
実際のモモンガは、木の上から両手両足をピンと広げてジャンプするんだよね!
前足の付け根に「針状軟骨」という軟骨が付いていて、これを開くことで風を多く受けることができるんだって。
滑空距離は数十メートルと言われているよ。
タイリクモモンガは、100mほど滑空することもあるみたい。
ちなみに、素朴な疑問なんだけどモモンガとムササビって
何が違うの?
えぇっ⁉お母さんも知らない。
一緒に調べてみようか。
モモンガの全長は30㎝程度の手のひらサイズ。一方ムササビは全長80㎝程度です。
その大きさの違いからモモンガは「空飛ぶハンカチ」、ムササビは「空飛ぶ座布団」と呼ばれているそうですよ。
尻尾の形や被膜の付き方にも違いがあります。
ぜひ一度、お子さまと調べてみてくださいね^^
コウモリ
お母さん!コウモリの紙飛行機はクルクル飛ぶよ!
一番飛ばなかったね。
何でこんなにクルクル飛ぶの~??
ほんとだ。
クルクル回って不規則な動きをするね。
コウモリは夜中に小さな昆虫等を効率よく捕まえられるように、指と指の間の被膜を伸び縮みさせながら、急な方向転換にも対応しながら飛ぶことができるんだって。だからこんな不規則な動きなのかな。
胴体が短くて体が軽いのも特徴みたいだよ。
コウモリの指って、すっごく長いんだね!!
まとめ
今回、我が家が《おうちミュージアム【夜に飛ぶ動物を飛ばそう】》を試してみて良かったことは、
- こども達の「なんで?どうして?もっと知りたい」という知的好奇心のスイッチが入りました。紙飛行機の飛び方の違いに疑問を持った子供たちは、その謎を解明したくて夢中で図鑑を調べていました。
- 図鑑に興味を持って、他の動物についても色々調べるようになりました。
この実験をした数日後、幼稚園から帰ってきた次男が「コアラは1日20時間も寝るんだって!」と言ってきました。「どこで聞いたの?」と聞くと、「幼稚園にあった図鑑で調べた」と教えてくれたのです。新しい知識に触れることが楽しいと感じてくれたようです。 - 小さなこどもでも自分で作ることできる内容だったので、色塗りから組み立てまで全部子供たちで行うことができました。
- 紙飛行機を飛ばすことに夢中になり、全力で身体を動かしていました。汗をかきながら、大喜びで何度も飛ばしていたので、きっと日頃の運動不足解消にもなったことでしょう。
今回の実験は、小さなこどもでも楽しみながら学べて、まさにいいこと尽くめでした!
小さなお子さまや動物好き・研究するのが大好きなお子さまにおすすめのコンテンツです!!
いつか北海道まで足を運んで、博物館の体験イベントに参加してみたいなぁと夢が膨らみました。
ぜひぜひ、皆さんも試してみてくださいね。
それでは、また~^^
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